きまぐれ

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2016.06.01DeNA倉本、打撃開眼に隠された一大決心――己のこだわりを捨ててプロで生き残る

とてもいい記事だったので。記録。

倉本がんばれ!

 

www.baseballchannel.jp

 

 昨季は大型新人として期待を受けた

 己のこだわりを封印し、自らを生かす――。

「チームプレーなので僕としては何とかヒットを打ち、出塁をし、得点につながる働きをしたいと思っているんです」

 横浜DeNAベイスターズの倉本寿彦は、自分に言い聞かせるように、そう語った。

=略=

昨年と今年のバッティングを照らし合わせると、倉本いわく「真逆ですね」というほど変化している。

 昨年のルーキーイヤー、倉本は社会人屈指の内野手として大きな期待を受けていたが、102試合に出場し打率.208と低迷。望まれた結果を出すことはできなかった。
 

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社会人時代に結果を出した門田理論でプロに乗り込んだが、すぐに壁にぶつかった。(要約)

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 今の自分には何が必要なのか?

 打撃論に頑な面のあった倉本だったが一大決心をし、プロで生き残るためプライドを捨てる。つまり“強く振る”“大きいのを打つ”という自分の理想に見切りをつけたのだ。

 

光明が差した昨季の9、10月のフォーム改造
「ミート中心にして、打率を上げていく」

 昨シーズン終盤の9~10月、倉本は大胆なフォーム改造に着手する。

=略=

「ラミレス監督になってオープンスタンスにも挑戦したんですけどしっくりこなくて、キャンプのとき昨シーズン後半の打ち方に戻したんです。そこから少しずつ変化はしていますが、ベースを変えることなくここまできています」

 今シーズン、体のひねりを使った一本足打法は完全に変貌を遂げた。

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「狙ってファールが打てて、ボールをさばけるような感じですね」

 試合前のシートバッティングで、倉本がセンター方向からレフトへと丁寧にボールを打っている姿は印象的だ。

「そこはすごく意識していますね。去年は引っ張りばかりだったので……。逆方向の凡打のほうが内容があると自分に言い聞かせてやっています」

 =略=

 交流戦前で昨年のヒット数を超え、長打率も上がってきている(要約)

 

 倉本にとって大事なのは言うまでもなくこれからだ。昨年は交流戦に入ると守備面でもミスが目立ちはじめファーム落ちを経験している。不動のバットマンショートストップとして本当の意味でチームメイトから信頼される存在になるためには、ここからが踏ん張りどころとなる。

「去年とは違い今年は体の状態がすごくいい。それがバッティング面や守備面に繋がっていると思うので、つづけて行きたいですね」

 最後に倉本に問うた。
もう、バットを強く振ることはないのか?

 しばしの沈黙後、倉本は答えた。

「強く振りたい、長打を打ちたいという気持ちはあります……」

 間を置き、つづける。

「ただ長打を打つバッターは中軸にいます。どんなカタチであってもヒットを打つと気持ちが楽になるんですよ。だからより多くヒットを打つようにしたい」

 倉本の「ヒットを打つと楽になる」という言葉は、結果重視の厳しい世界を生き抜く人間の嘘いつわりのない言葉だろう。そのためにプライドを捨てることのできた2年目の倉本に、プロとしての矜持を強く感じた。

 

石塚隆

ベースボールチャンネル編集部