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きまぐれ

きまぐれに、好きなこと書いてます。櫻井孝宏さん、フィギュアスケート、野球、音楽なんでも

2016.07.10燕・由規、独占手記!1771日ぶり1軍マウンドで涙「夢の中」

燕・由規、独占手記!1771日ぶり1軍マウンドで涙「夢の中」 (1/4ページ) - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

 大げさかもしれないが、夢の中にいるような感覚だった。心の底から楽しいと思った。1軍で投げられる喜びを感じたが、勝負の世界は勝たないと意味がないから悔しい。ファンの声援が鮮明に聞こえて、幸せだなと思った。僕自身、涙がこみ上げる場面もあった。

 昨オフ、育成選手として再契約し、小川SDに「来年(16年)で判断させてもらう」と伝えられた。戦力外の覚悟もあったのでチャンスをもらったと前向きに捉えた。

 1軍で勝たなくてはいけない。この目標が自分を苦しめていた。今年はハードルを下げた。まず1軍で一球を投げる。気持ちが楽になった。5年間は長かったが諦めたことは一度もない。不安はたくさん。泣いた日もある。とにかく投げたいという気持ちでやってきた。右肩を痛めてから球団には5年も面倒を見てもらった。何としても1軍で結果を残す。これが目標であり、恩返しだ。

 昨年2月の1軍キャンプ。右肩痛に悩まされた元ソフトバンク斉藤和巳さんにお会いした。何かヒントになればと思って話を聞いた。「苦しんだ人にしか見られない景色がある。それをモチベーションに頑張った」との言葉が心に響いた。

 周囲の支えも大きかった。球団トレーナーや個人トレーナー、家族にも迷惑をかけた。ファンも毎年のように期待をさせて裏切ってきたが、見放さずにいてくれた。

 支配下に戻ることが内定したとき、最初におやじ(均さん)に電話した。「まだ発表ではないから内緒にしておいて」。そう言ったら母(美也さん)には伝えたが、兄貴(史規さん)にも内緒にしていた。おやじには「しっかり準備しろ。野球以外も気を抜くな。車の運転にも注意しろ」と言われた。

 昨夏から、ある神社によく行く。気が向いたらフラッと行ってお賽銭(さいせん)を入れて、手を合わせ、近況を報告する。決して神頼みではない。「無事に投げられています。次はいついつ投げます。頑張ります」。神社近くで食事した際には帰りに寄る。年末年始は初めて仙台の実家に帰らずに東京にいた。元日を迎えて深夜0時過ぎ、その神社に行った。

 大丈夫-。マイブームの言葉だ。元プロテニスプレーヤーの松岡修造さんが言っていた。「大丈夫という字には、すべて『人』の字が入る。君は1人じゃないよ、大丈夫なんだ」。何かあっても「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせている。

 好きな言葉は、まだある。仙台育英高野球部の部訓だ。「本気になれば世界が変わる」「死ぬ気でやれよ、死なないから」。僕は崖っぷちの中で神宮のマウンドに立てた。世界は変わっている途中だ。(東京ヤクルトスワローズ投手)

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